住戸プランの基本<田の字プラン>その2

前回の記事では、“田の字プラン”の簡単な間取りの特徴をお話しました。今回は、その“田の字プラン”のメリット、デメリットを伝授いたしましょう。

田の字.jpg

<田の字プランのメリット>

〓住戸数が多く、選択の幅が広がる。

 前回の記事でも話しましたが、狭い土地になるべく多くの住戸をつくるには、“田の字プラン”は最適な間取りです。建築コストも低く抑えられるので、売る側の立場としては、どうしてもこのプランが多くなります。必然的に販売戸数も多くなり、選択の幅も増えるわけです。

〓部屋が効率的に広く取れる。

 住戸を中心に横に水周り、縦に廊下という形なので、必然的に四隅が部屋やリビングになります。ほぼ決まった間取りですが、無駄のない効率的な空間になるので、各部屋が広く取れるわけです。

〓他のプランに比べて価格が安い。

 限られたスペースに多くの住戸を作ることができ、かつ建築コストを低く抑えられるプランなので、それが価格にも反映されます。よって、他のプランに比べて価格が安くなるわけです。

<田の字プランのデメリット>

〓プライバシーや防犯面に不安。

 共用廊下側に部屋を設ける形になるので、開口部(窓)も当然に共用廊下に面することになります。田の字プランは、基本的に中住戸名なので、それなりに人が頻繁に通ります。実は、共用廊下を通る人の足音や話し声は結構響きます。また、室内のしゃべり声や音響などは外にも聞こえます。おちおち窓も開けれません。結果、通風も悪くなります。夜は電気をつけることが多くなりますが、それゆえに在宅中か留守中かがわかってしまいます。
 防犯対策として、窓には面格子が取り付けられていますが、実際にはあまり効果がありません。面格子は、比較的簡単に取り外せるようになっています。なぜなら、火事のときなど、室内からの脱出や外からの救出を容易にする必要があるからです。ちなみに、その筋の方なら2~3分で取り外せるらしいですよ。要するに、面格子が取り付けられているということは、「この部屋は、防犯面で不安がありますよ」と言っているようなものなのです。もちろん、面格子がないよりはマシですが・・・。

〓採光が少ない。

 バルコニー側に面するリビングダイニングや居室には、採光が期待できますが、共用廊下側に面する窓からの採光はあまり期待できません。田の字プランのマンションの共用廊下は、たいていは外部と直接に面していますが、共用廊下の採光などはもともと考慮されていません。なので、室内は昼間でも薄暗く、電気をつけることが多くなります。とくに、共用廊下側の部屋の窓は、構造上、開口幅が狭いことが多いので、窓幅の広さにも注意してください。


いかがでしたか?“田の字プラン”のメリット、デメリットがお分かりいただけたでしょうか。

次回は、“田の字プラン”の物件を選ぶ際のポイントを伝授しますね。お楽しみに!

講演や取材、執筆・監修などのご依頼受付中!
マンションの間取りに関する勉強会や講演のご依頼、
取材や執筆・監修などのお問い合わせは
こちらの問い合わせフォームからどうぞ!

間取り評価<お急ぎの方のために>
当方の都合で、現在、記事下欄にある“コメントを書く”から間取りリクエストをいただいても、記事になるまでに1ヶ月以上先になったり、あるいは取り上げられない場合が多くなっています。
このため、お急ぎの方のために【有料サービス】(1物件あたり2,000円)を用意いたしました。ご利用の際は、下記フォームよりリクエストをお願いいたします。

間取り評価・有料サービス専用フォーム

専用フォームには、お名前(ペンネーム可)・メールアドレスを記載し、お問い合せ内容の初めに“有料サービス希望”とお書きください。折り返し、詳細をお知らせいたします。
評価内容につきましては、原則としてブログ内で記事として掲載しますが、記事掲載不可をご希望の場合は、その旨お知らせいただければ、記事としてブログには掲載せず、別途メール添付にて評価内容を送付いたします。